農楽塾メールマガジン

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#=#=#    農楽塾だより        2004-11-2 発行
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#=#=#                                 http://www.nougakujuku.com
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福島県川内村より、里のたよりをお送りします。
山道に積もった落ち葉を集めて運ぶ姿が見られるようになりました。一輪車で
運んだり、大きなネットに詰めてトラックで運び、堆肥をつくります。
土に帰っていく落ち葉たち。来年は米や野菜に生まれ変わって会いましょう。


      ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 目 次 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

      ∞∞ 特別栽培米への挑戦

      ∞∞ 男の料理 酒がすすむ! 牛蒡と牛肉の時雨煮

   ∞∞ 焚き火で遊ぼう ぐりとぐらごっこ

    ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞



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 #=#  ソノ子の手帖から 〜田畑のこと、川内のこと、思うこと〜
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	特別栽培米への挑戦


寒くなってきましたね。みなさん、お元気でしょうか。
先日、私たち夫婦は「特別栽培米」を作るための講習会に参加してきました。

これからは「無農薬」「低農薬」といった言葉は使わない、意味がないのだそ
うです。特別栽培米という名称があるだけで、厳しい審査と栽培の管理が必要
ですが、やりがいがあります。

無農薬ですよ、有機ですよと口でいうだけでは認めてもらえません。特別栽培
の基準を通れば、堂々と「特別栽培米です」と名のることができます。

県の方から「お宅の田圃なら基準を通ります。特別栽培米をやってみませんか」
声をかけていただきました。双葉郡内では、個人でエコファーマーをやってい
るのは、うちぐらいでしょうか。エコファーマーよりさらに基準の厳しいもの
ですが、夫婦で講習を受けてがんばります。

特別栽培の基準では、作業をする人とそれを管理する人が必要です。一人で作
業してはいけないのだそうです。だから、夫婦で資格をとったのです。

「これからは、ひとりでさーっと行って仕事できねぇなぁ」
じい(美誉)のぼやくこと。

来年は、夫婦で一緒の時間が長〜〜くなりそうです。


県からの調査が来て、田圃に番号を打ち、2町7反歩の田が全部認定されまし
た。来年の春には、熱湯で消毒された籾が配されるので、さらに安全・安心な
米をつくることができます。

これからの農産物は、付加価値をつけて生産する。そういう時代だと思います。
手間を掛けて、付加価値の高い米をつくり、食べた方に喜んでいただける農業
を村の中に広めていきたいのですが… 地元の方に声をかけても、賛同してく
れる人はいません。


無農薬の籾で生育させると、5割ほど減じてしまいます。それでもやってみる
価値があります。よその田の土がかかるとダメですから、田のまわりの幅もき
められていて、土がかからないよう掃除もします。手のかかる栽培を夫婦だけ
でできるのか、やってみなくてはわかりません。

私たちががんばることで、地域に賛同する方や農業に従事する人が増えてくれ
ればいいと思います。


講習会の最後には、30分間のテストがあり、これに合格しなければなりませ
んでした。いつも時間に縛られず、自由に暮らしている私たちは、会場の堅い
雰囲気にすっかり肩が凝ってしまい、じい(美誉)は「塩梅わりくなった…」
とげっそりして帰宅しました。


特別栽培米について
http://www.fs.zennoh.or.jp/farmer/tokucho.html

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 エコファーマー夫婦が育てた減農薬・自然乾燥の「ひとめぼれ」

    http://www.nougakujuku.com/shop.htm
                              

 うちの米でねっきゃダメだ〜という方が、わざわざ家まで来て買って
 下さいます。病気のある方などが無農薬の米だからと支持して下さる
 のです。
 アイガモと一緒の草取りはしんどいですが、
 食べて下さる方の声を聞くと、しんどいなんて言っていられないですね。
 
 味はどんなだ〜、本当に美味かったのか〜、ぜひ、声をお寄せ下さい。
 もっともっと、喜ばれる米をつくりますから。
                               (sonoko)



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      ★ ★-- 農楽塾・収穫祭 12月4〜5日 --★ ★ 

  一年の収穫を祝って、集い会う収穫祭を開催します。
  おいしいものを食べて、自然への感謝と喜びをわかちあいましょう。
  会費:1,500円

  http://www.nougakujuku.com/event.htm

  農楽塾会員でない方でもご参加下さい。どんな会か、のぞいてみたい方、
  自然や農業に関心がある方、大歓迎です。

  日帰りで参加される方は、4日夕方を目安においで下さい。

  おいしいものを集めている最中なので、詳しい開始時間がまだ決められ
  なくて申し訳ありません。メルマガでお知らせしますが、予約をメールで
  いただければ助かります。

  info@nougakujuku.com 

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┏ ──────────────────────────────── ┓
 #=#  小松屋の厨房 〜おいしいものを食べれば、みんな幸せ〜
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	酒がすすむ! 牛蒡と牛肉の時雨煮


 秋野菜がそろそろ本格的に美味しい季節になってきました。
 今日はそんな中から、献立の一部をご紹介します。

 まずは新牛蒡の登場です。
 牛蒡は、ほんとに身近な根菜です。普段、台所に立たない男性諸君でも、
 牛蒡と言えば、きんぴら牛蒡、牛蒡サラダなどすぐに思い浮かぶはずです。

 でも牛蒡はあくが強いので美味しく頂くにはアク抜きが必要です。
 切ったそばから水にさらすだけの簡単な仕事です。あまり長くさらすと
 素材の持つ風味まで損なってしまいますので、せいぜい十分程度が適当です。

 こんな下ごしらえが出来たら、牛蒡と牛肉の時雨煮は如何でしょうか。
 牛肉が入っていますからちょっと贅沢ですね。


 まず水にさらしたササガキ牛蒡の水気を切って、強火でいため、
 牛蒡に油が回ったところで、牛肉を投入し、さらに強火でいためます。

 牛肉の色が変わったら、お酒、砂糖、醤油、お出汁(だし)少々、
 たっぷりの千切りしょうがを入れて、弱火でことこと気長に煮て出来上がり。


 小松屋旅館では驚くほどの千切りしょうがを入れるのがポイントです。
 牛肉のうまみと牛蒡のうまみが絡み合う中に、しょうがのさわやかさが
 後味を引き締める一品です。

 アツアツのご飯にこいつを乗っけて、混ぜご飯風にかき混ぜて、
 掻きこむのがたまらなくウマイ!! お試しあれ。

 追伸:秋の夜長は、時雨煮を肴に日本酒なんか如何ですか。

                              (小松屋)
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ナイフで鉛筆を削ったことのある方なら、牛蒡のササガキも同じ要領。さっと
削いで切ります。包丁を使うのは苦手という方なら、スライサーなどと呼ばれ
ている野菜切り(テレビショッピングなどで見かけるアレ)をお使い下さい。



┏ ──────────────────────────────── ┓
 #=#  野遊び・山遊び 〜親子で自然を楽しもう〜
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	「ぐりとぐら」ごっこ


幼かった長男のお気に入り絵本は「ぐりとぐら」 ページいっぱいに描かれた
カステラのおいしそうなこと。

「ね、うちでもカステラをつくろうよ」
どんなにせがまれても、都会では焚き火をすることができません。絵本のよう
に、薪とフライパンでつくってみたい。その夢は、川内で実現しました。


【カステラの生地】----------------------------------------------------

 小麦粉(薄力粉)  1カップ
 ベーキングパウダー 小さじ1
 卵         1個
 砂糖        大さじ3〜5(お好みで)

 ボールに材料を入れたら、牛乳を入れて、好きな固さにします。
 ぼってりしているくらいの方が、本物みたいになります。

 わが家では、卵・砂糖抜き、水で溶いたアトピーっ子仕様でつくりました。
 無添加のレーズンを刻んで入れて甘味を出します。

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さて、焚き火の準備をしましょう。カステラを焼くのに強い火はいりません。
乾いた小枝や落ち葉、枯れ草を集めておきます。乾ききっていない小枝が多い
ときは、杉の葉を混ぜます。杉の葉は油分が多く、よく燃えます。

地面に、使うフライパンのお尻の大きさくらいの、くぼみをつくります。深さ
10センチもあればよいでしょう。穴の周囲にゲンコツくらいの石を数個置き、
フライパンをのせるところにします。石で全部囲まないで、燃料の小枝を入れ
る場所を残しておきます。

くぼみに枯れ草や杉の葉を入れて、火をつけます。パチパチと音がする程に
燃えてきたら、小枝を入れて、しっかり火を燃やしつけます。火が充分に燃え
たら、フライパンをのせ、あたためます。すばやく生地を入れて、フタをして
あとは待つだけ。

たくさん入れてしまうと、火力が弱いので生焼けになります。小さなカステラ
でお試し下さい。大人がつきそい、水の入ったバケツを用意して下さい。

カステラというより、パンケーキなものができあがります。アトピーがひどい
ときは、市販のお菓子が食べられなかったので、こんな演出で楽しみました。

                                 (D)
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編集後記

いわき市に出かけたら、夏井川に白鳥が飛来しているのを見かけました。紅葉
最後の夏井川渓谷は、横浜・千葉などの県外ナンバーの車で渋滞。思いがけず
晩秋の景色をゆっくりとながめることができました。

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