農楽塾メールマガジン

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#=#=#    農楽塾だより        2005-6-3 発行
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#=#=#                                 http://www.nougakujuku.com
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福島県川内村より、里のたよりをお送りします。
今年はドウダンツツジの花の付きが多いとのこと。村の花でもあるドウダンの
群生が高塚高原で見られます。見事な花の姿を独り占めするのがもったいなく
ホームページやブログに公開しました。

ネットのお花見では、山の空気までは伝えられないのがもどかしいですね。
ぜひ、川内村までおいでください。

ドウダンツツジの咲く川内村
http://www.nougakujuku.com


      ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 目 次 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

      ∞∞ 野生キノコ指導者養成講習会

   ∞∞ 田植えへの参加 ありがとうございました

      ∞∞ 今年のアイガモは元気すぎ?

    ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


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 #=#  野生キノコ指導者養成講習会 受講生募集
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	◆ご案内

野生キノコ指導者養成講習会を開講します。

この講座は、日本菌類学会東北支部副支部長奈良俊彦氏を講師に迎え、福島県
地域づくりサポート事業「カエルの学校」の事業の一環として行われます。

農業と林業が切り離されるようになって、里山の荒廃が目立つようになりまし
た。利用と手入れの繰り返しの中で日本人は自然との関わり方を築いてきまし
た。いわゆる里山文化です。

キノコ、山菜を代表とした食文化もその中の一つです。そしてこれほどの種類
のキノコを食する私たちは食、毒含めて幾種類のキノコを知っているのでしょ
うか。

この講座は「キノコの不思議世界」と「里山に於けるキノコの役割」を全5回
の講座で勉強してみようとするものです。そして帰りに少しだけ森の恵みを頂
こうと思います。

第一回目の講座は6月12日開催です。
参加者の募集は20名の定員になり次第締め切らせていただきます。

                             文責 井出茂
 詳しいご案内・お申込ページ
 http://www.nougakujuku.com/event_kinoko.htm


┏ ──────────────────────────────── ┓
 #=#  田植えへの参加 ありがとうございました
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今年の田植えも無事に終わりました。農楽塾で田植えに参加された皆さん、
ありがとうございました。

ぬくかった昨年と違って、今年はカエルも虫もいない寒い田植えでした。
ですが、これも自然。自然を相手に仕事をするには苦労があるということ。
それがわかってもらえたら、うれしいです。

毎年気候も違う。違った自然がある。去年田植えをして、また今年来てくれた
方達には、良い体験になったのではと思います。

田植機による田植えですが、昨年は最初の手順を見せられなかった。これでは
ダメだ、最初からちゃんと見てもらわねばと、今年は田植機の仕組みや田植え
の方法、操作などを見せてから、機械での田植え作業を実際に体験してもらい
ました。

私としては農業の細かな作業の一部始終をきちんとお見せしたいという思いを
伝えたかったのですが、参加された方はどうだったでしょうか。

先日、県から担当の方が田んぼを見にきて「苗の列が曲がってるね」と笑って
ました。たしかに列が乱れているところもありますが、それもまた体験という
ことで。

私は味覚というのは、なにも舌だけで感じるものではないと思うんです。五感
で感じたものも合わさって、美味しいと感じるのではないですか。

あそこで植えた、カモが草をとった、見た風景が米の味をさらに美味くしてく
れる。環境も味になるんです。

蕎麦打ち体験の時、十割の蕎麦(蕎麦粉100%)を打ちました。初心者の方
でも立派な蕎麦に打ち上がりました。蕎麦を打つのは難しいと人は言いますが、
人はともかく、私はそんなに難しいものではないと思うんです。良い蕎麦だっ
たら、初心者でも立派な蕎麦に打ちあがる。良い素材だからこそできる。
「本物」には、それだけの「力」があると思います。

私たちは自分たちの農業、やり方を誰かが引き継いでくれないかと働きかけて
きました。価値観の違いもあるのでしょうか、簡単に薬を使い、農業は辛いと
言う人もいます。

でも、私は辛いと思ったことがないです。夢があるから、夢を追いかけて農業
をしている限り、そこにきっと楽しみが見つかります。奥の深いものです。

もっともっと良い物をつくりたい。食べてもらう人のことを考えて、喜んでも
らえるような米、野菜をつくりたい。それだけです。

参加下さった皆さん、本当にありがとうございました。

                   農楽塾塾長 秋元美誉(よしたか)


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 #=#  ソノ子の手帖から 〜田畑のこと、川内のこと、思うこと〜
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	今年のアイガモは元気すぎ?

5月31日に、アイガモさんたちを田んぼに放しました。今年は全部のカモが
無事に成長して、30センチほどの大きさになったところで、皆さんが手植え
した田んぼに入れたのです。

ところが…大変なことになりました。県からの検査の人が来たときは、順調で
すねと言われていたのに、次の日、田んぼをみたらびっくりしてしまって。
アイガモさんたちが、植えた苗の青いところをみんな食べてしまったのです。

あれ〜、どこに苗があんの?と思うほど、田んぼから苗の姿がなくなってしま
ってます。草を食べる前に、稲の苗を食べちゃったのですね。

今年のアイガモさんたちは、最初から元気でした。十数羽ずつ、仕切で分けて
飼っていたのですが、仕切を飛び越えて隣の枠に入り込んでしまうカモばかり。
昨年のカモとは違うその威勢のよさに、今年のカモは元気だなぁと思ったもの
です。

青いところを食べられ、苗の姿が消えた田んぼを見て、美誉とふたり
「今年はカモのせいで減収だなぁ〜」嘆くやら、笑うやら。
「カモも人に食われるってわかってんだ。食われる先に米食ってやっぺ、って
思うんだぁ。しかたあんめぇ。」

苗も根が残っていますから、これからまた生長してくれるはずです。

カモを田に離してからは、カラスとの闘いです。田のまわりと上を網で覆って
カラス対策にしています。今年は漁網を手に入れて、田の上に張ったのですが、
広げてみたら、けっこう大きな穴があるんですよ。どうかなと思っていたら、
カラスが体当たりするんでしょうか、穴を大きく破ってしまいました。

網をくぐり、田に入って穴を修理したので、さらに田はグチャグチャ。仕方が
ありません。

カラスはとても利口です。すーっと降りてきて、あれ、どこに行った?と思う
と、地面をススススッと歩いて網の中を窺っているんです。畑をやっていても
田の方が気になって仕事になりません。静かになったなぁと思ってのぞくと、
カラスがアイガモをねらっているんですから。

元気なアイガモも目が離せません。夕方、作業を終わろうと片づけていたら、
「田んぼの畦んとこさ、カモが立ってっぞぉ〜」と婆ちゃん。
あわててカモをつかまえ、網の中に戻しました。

「毎年、カモだって性格が違う。おとなしいのが多い年、やんちゃの多い年、
人間の子どもたちと同じだ」保育所に勤めていたAさんも苦笑いです。


やんちゃなアイガモのひな・写真と説明
http://blog.livedoor.jp/nogaku/archives/24103382.html


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 #=#  美誉さんの「ひとめぼれ」完売しました
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「おいしい!」「友だちにわけてあげたい!」
うれしいお便りをたくさんいただき、出荷しておりました農楽塾の米がついに
完売致しました。

 今年の新米を楽しみにお待ち下さいますよう、お願い致します。


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編集後記

いたずらカモさんたちの姿をカメラでパチリ。ボクは悪いことなんてしてませ
んよと愛嬌たっぷりに泳ぐアイガモの田は、水面ばかり。せっかく田植えした
のになぁ。逃げていく姿は、イタズラがばれた子どもと似ているかも。(D)

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