農楽塾メールマガジン

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#=#=#    農楽塾だより        2005-9-16 発行
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#=#=#                                 http://www.nougakujuku.com
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福島県川内村より、里の便りをお届けします。
台風も無事に過ぎ、秋の実りを収穫できる日が近づいてきました。ことしは
特別栽培米に挑戦した美誉アイガモ米、一段とおいしくなってお届けできそう
です。稲刈りのご参加、お待ちしています。



川内村の今日の様子をご覧下さい
http://www.nougakujuku.com

http://blog.livedoor.jp/nogaku/



      ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 目 次 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

   ∞∞ 農楽塾・稲刈りのお知らせ

      ∞∞ たくましいアイガモ米、イモチ病に勝つ

      ∞∞ 平伏沼の自然を守るためにご協力下さい

      ∞∞ 野生キノコ指導者養成講習会・報告
       食べるだけじゃつまらない、きのこの話

      ∞∞ 高田島の農縁から〜新規就農の日記
		あなたもやりたいことがいっぱい。(夢をふくらまそう)

    ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞



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        ◆ 農楽塾・秋の大イベント 稲刈り体験 ◆

		日時:9月24日(土曜)アイガモ米・稲刈り


	参加ご希望の方はご連絡をお願い致します。
	当日参加の方も、ご連絡下さい。

くわしいご案内(ご連絡事項を追記していきます)
http://www.nougakujuku.com/event2005/event_inekari0509.htm


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┏ ──────────────────────────────── ┓
 #=#  ソノ子の手帖から 〜田畑のこと、川内のこと、思うこと〜
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	たくましいアイガモ米、イモチ病に勝つ


皆さん、お元気だったでしょうか。
今年は特別栽培米に挑戦し、県の指導の下、きっちりした生産管理を行って
きました。

作業の区切りのたびに、県の方が調査にいらっしゃいます。作業報告書を点検
し、田んぼを見回っていかれます。申請をすべておわり、あとは特別栽培米の
許可を待っているところです。

自分たちでいくら「無農薬・無化学肥料」と言っても、公的な機関から認めら
れなくては消費者の方に信頼していただけません。特別栽培米のマークをつけ
て出荷できるようにしたい。その夢がもうすぐ実現します。


川内村では、今、真っ赤になっている田んぼが目立ちます。イモチ病の発生で
す。実は近くの田でも、真っ赤になっているのです。イモチ病について、美誉
からお話しましょう。


「あれは、人間で言ったら生活習慣病だな。いっぺぇ獲れるように肥料を多く
田んぼに入れると病気になるんだ。うちは堆肥をしっかり入れて、よけいな肥
料を入れないようにしていたから、稲がしっかりしている。体質の強い稲に育
ったもんだから、近くでイモチ病が出ているのにうちじゃ出ていない。

いや〜、オレの思った通りにうまくいったんだ。アイガモがイモチに効くなん
てことはないと、アイガモは雑草取りに使うんで、病気予防にはならないって
農業試験所の人も笑ったっけが。稲の葉に夜露がついているとイモチ病になり
やすくなる。カモが泳ぐと早く露が落ちるから、きっとイモチの予防になると
オレは考えて、お盆の頃まで田んぼに置いといたんだ。よかった〜。」


イモチ病は、葉に菌がついていて、穂が出るときに葉から菌をもらってしまう
ことから発生することが多いですね。穂の首のところが黒くなって枯れて、穂
に栄養がいきませんから、穂の粒がカラッポで実が入らなくなってしまいます。
こうなると収穫はできません。あちこちの田んぼを見ると、黄金色に実るはず
のところが赤く枯れて見えるでしょう。

イモチの菌は、2km飛ぶといわれています。一ヶ所で発生したら、それこそ
村中が菌だらけになってしまいます。その中でアイガモ米はたくましく生長し
実りをむかえました。人も稲も、肥料が多すぎると病気になりやすい。
そのことを実感します。

「イモチ病ってのは、ガンみてぇなもんだな。うちは地域の田んぼの半分しか
肥料を入れてないんだ。それで丈夫なんだからなぁ。

特別栽培米にとりくんだ仲間で、一軒、ダメになった人がいる。稲に病気が出
てしまって(特別栽培米では)使ってはいけない薬を使ってしまったんだ。
このままでは収穫できないとなったら、米を助けるって。薬の使用を記録につ
けているから、調査で『これでは特別栽培米にならない』と言われてクビだ。
米の病気を出さない、丈夫な米をつくらないと、特別栽培米に挑戦なんて
できないんだな。」



今年は特別栽培米を、天日はせがけの自然乾燥でさらにおいしい状態でお届け
するように致します。手間ひまをかけた分、さらにおいしく召し上がっていた
だきたいと思っています。どうぞ、収穫を楽しみにお待ち下さい。

                            美誉・ソノ子談

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アイガモ米の田を見ると、重そうな穂が一斉に首をふります。他の田を見ると
イモチ病で枯れた穂と正常な穂が混じって、拍手をするように互い違いに揺れ
て見えます。穂の重さが違うからなのでしょうか。

食べすぎは身体に悪い。同じことが稲にも当てはまるということです。食欲の
秋を迎えて、ちょっと身がひきしまる思いです。(編)



┏ ──────────────────────────────── ┓
 #=#  本を買って森を守ろう モリアオガエルの観察記「平伏愛」
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農楽塾では、平伏沼でモリアオガエルの生態を撮影し、長年の研究を続けてい
る今井速水氏の「平伏愛」を多くの方にご購入いただき、販売費用を自然保護
活動資金に致します。

	「平伏愛」写真集・研究書 定価3800円 → 2500円
          http://www.nougakujuku.com/shop.htm


	村内では、小松屋旅館で販売しています。ご協力をお願いします。

	小松屋旅館
	 http://www.kawauchimura.com/komatsuya/index.html


┏ ──────────────────────────────── ┓
 #=#  野生キノコ指導者養成講習会
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	食べるだけじゃつまらない、きのこの話


9月11日に行われた第四回講習会は、朝からあいにくの雨模様。それでも
熱心な受講生の皆さんが集まり、多くのきのこを採集することができました。

日本に大きな被害をもたらした台風14号の為に、熱帯からの暖かい空気が
運ばれ、きのこの生育に影響があったようです。本来ならば、朝晩の冷え込み
から秋のきのこが出てくるのですが、夏のきのこと秋のきのこが同居している
ような状況になっているとのこと。個体数が多くないものの、種類だけは豊富
に見られるようです。

フィールドワークから戻り、今日は収穫が少ないですねと会話が交わされてい
るときに、大きなサクラシメジをカゴからどっさり出した方が… 受講生の皆
さんから賞賛の声があがりました。

日本には「食べたら死ぬ」というきのこが15種あります。そのうちの11種
が阿武隈山系で確認されているそうです。そのために、テングタケの見分け方
をしっかり講習されました。

講習では、食べられる・食べられないといった見分けだけではなく、広く菌類
についての講義もあります。きのこの進化について「1万年前まではきのこが
樹木のセルロースなどを分解できなかったため、倒木は石炭になっていった。
その後、きのこは固い細胞を分解することができるようになり、倒木は分解さ
れて残らなくなった」興味深い話を伺いました。

産業革命以降、石炭はエネルギー源として重要な役割を占めていました。その
生成にきのこが係わっていたとは。きのこの為に石炭ができなくなったという
ことでしょうか。

今回の講習では、地中のきのこを研究されている方の資料を見せていただくこ
とができました。トリュフ、松露のようなきのこです。地中をどのようにして
探索するのか、受講生の方からの質問が飛びました。阿武隈山系は研究者にと
っても、資料の宝庫なのだそうです。(写真はブログに掲載)

来月の講習では、秋のきのこが多く顔を見せてくれそうです。きのこの多彩な
形状、生態を知ると、ますます面白くなります。きのこは難しいから食べない
なんて言っている方も興味がわきますよ。



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 途中参加もOK。第五回は10月16日(日曜)、最終回です。

 ご案内・お申込ページ
 http://www.nougakujuku.com/event_kinoko.htm


┏ ──────────────────────────────── ┓
 #=#  高田島の農縁から No.3
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 あなたもやりたいことがいっぱい。(夢をふくらまそう)


 川内村で ----- やっている人がいる。又やろうと思えばできること。


 木工。陶芸。染色。機織、蔓で篭編、炭焼き。手づくりの家。犬猫と暮らす。
 風車水車薪ストーブ等自然エネルギー利用。ガーデニング。

 野菜作り。アイガモ米作り。古代米。ブルーベリー、ジューンベリー、
 ハスカップ、ハーブ園。

 チーズつくり。自然卵。えごま。はと麦。
 山菜(ふきのとう、ワラビ、シドケ、たらの芽、ハリギリ、山葡萄)

 池を作って岩魚を飼う(塩焼き燻製。)きのことり。渓流(海)釣り。
 日本ミツバチ養蜂。松葉酒。梅酒。

 隠れ里の地酒会。自前の蕎麦打ち、小麦を育てうどん打つ。
 大豆を育て味噌、納豆つくり。ジャムつくり。料理教室。英会話、
 パソコン教室。読書会。俳句。

 マクロビオテック。ヨーガ。禅。乗馬。テニス。ゲートボール。
 自然探検。インタープリーター。野鳥観察。星の観察。涼風観蛍会。

 夕日眺める。露天風呂で雲の流れを見る。
 焚き火を囲む。そり。スケート。かまくら。平伏沼の森に生かされる会。

 絵を描く。気兼ねなくでかい音で音楽。
 子供自然体験教室。縄文体験。お祭り、満月際、伝統芸能。
 お年寄りの話を聞く。

 ITカフェテラス。各種パーティ。サステナブルサロン、
 地域通貨発行。村興し。結い。コミュニティ。ワークショップ。
 グリーンツーリズム。ファームステイ。エコ集落
 wwoof(willing workers of organic farms)

 季節の移ろいを感じる。
 ぼけーとする。


 これ以外にも人の数だけあると思うし収入の道も開ける。
 尚 ウインドショッピング。本屋の立ち読み。パチンコの類はできません。

                               K・K生

	高田島の農縁(ケロコタン)ブログ
	http://kerokotan.exblog.jp/


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農地を手に入れるため、妻の職業欄には「農業」の文字。川内村へ移住準備中。
もうすぐ念願の農縁暮らし。



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編集後記
やりたいこと・やれることのリストをならべた「高田島の農縁から」あなたは
何をやりたいですか? なんでもできる田舎の自由さが川内にあります。山奥
ならではの自分流ライフスタイル、見つけて下さい。(D)

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