第3回講習会

野生きのこ講習会
  • 日程:平成18年8月20日(日)
  • 場所:福島県川内村 いわなの郷 体験交流館
  • 内容:フィールドワーク、講習
  • 天候:くもりのちはれ 

夏休みということもあって、家族で参加される方も。多数の参加者による講習会となった。

夏の低温の影響か? 少ないチチタケ

チチタケ

【奈良先生談】
今年は、チチタケが出ていない。チチタケは、南方系のキノコで、カンカン照りの暑いときに出る。日当たりのよいところで見られる。

奈良俊彦先生

チチタケは美味なキノコであるが、炒めてすぐに食べるとよい。油で炒めたところに飯を入れ、チャーハンにするとおいしい。天ぷらに塩で食べるというのも良い。

この夏は全般的に夏キノコの発生が少ない。土の温度が上がっていないので、キノコが出てこない。土の中で菌が寝ていて動かない。時々大きなキノコが1つ出たりするが、これは菌の動きがないので、1つに集中して出てくる現象。キノコそのものの数は少ないが、種類は多く見られる。

−夏のキノコ− −秋のキノコ−
テングタケ
イグチ
ベニタケ
フウセンタケ
イッポンシメジ

この日はキノコの流通価格一覧を提示。価格を知ると、キノコを覚えやすくなるとのこと(笑)

猛毒の白いキノコ・シロタマゴテングタケ

■テングタケの仲間の見分け

傘の表面に線があるかどうかで、「食用」「毒」を見分ける。

「傘に線がある」−−毒なし
「傘に線がない」−−猛毒

■タマゴタケモドキ

タマゴタケモドキ

「ツボ」のついたキノコは毒であることが多いが、食べられるものもある。 赤いタマゴタケ(食用)は、傘の表面も裏も「赤い」。タマゴタケモドキ(食用)は、傘の表も裏も「黄色」

世界三大猛毒キノコのひとつ・シロタマゴテングタケ

ドクルツタケ ドクツルタケ

柄が太い。
柄にささくれがある。
シロタマゴテングタケ シロタマゴテングタケ

柄が太め。
柄にささくれがない。

これらの毒は、肝臓や腎臓に影響する。胃腸系でないため、食べた後にお腹が痛くならず、吐き気もしない。わずかな量で死亡するので注意。 この手の白いキノコには手を出さないこと。

テングタケ

タマゴタケのグループは大きく二種類に分かれる。下は、外側の殻が細かく割れて傘やツボに痕跡が残るタイプ(ベニテングタケの仲間など)

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