川内グリーンツーリズム研究会・カエルの学校・農楽塾。福島県川内村の自然や農業を体験する農楽塾。伝統農法や自然農、里山の文化と自然を家族で楽しみませんか。UIターンや田舎暮らしのご相談にも応じます。
新嘗祭・献米田抜穂祭
宮中の新嘗祭(にいなめさい)に供する無農薬有機米「ひとめぼれ」を刈り取る抜穂祭が9月24日、福島県川内村の献穀田(秋元美誉氏)で行われました。上川内諏訪神社宮司による清祓の後、揃いの衣装に身を包んだ御刈女さんたちが田に入り、刈り取った穂を神前に供えました。
神事がすんでから、刈り手となる村の有志の方々に清めの御神酒ふるまいがあり、昔ながらの手刈りによる稲刈りを行いました。この日刈り取られた稲穂は、はせがけ(はさがけ)による天日乾燥を行い、10月24日、秋元さん御夫婦から天皇皇后両陛下に献上されます。この献上米は11月23日の新嘗祭に奉納される予定です。
献上の際には、秋元夫婦の他に県農政部長、川内村村長も付き添います。今年は順番により、全国から献上米が集まる席で天皇陛下の前に川内村が立つことになるとか。代表してお言葉もいただけるそうです。宮中での写真撮影は禁止されているので、画像で報告できないのが残念です。
今年は台風の直撃や夏の高温があり、一部の田では「イモチ病」の発生も報告されました。厳しい条件の中、有機無農薬米での審査に通る米をつくりあげることができました。秋元さん夫婦、そしてアイガモ達の努力の結果です。
抜穂祭次第祭
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御田植祭
抜穂祭(ぬきほさい)の準備。圃場(田んぼ)は竹と縄で結界が張られています。左もじりの縄といって、農作業用の縄とは逆向きにねじり、綯われています。神事のときにのみ使われる手法とのこと。 | ||
エコファーマーからスタートした米作りも、ついに最高級の特別栽培米・有機無農薬米に。記録的な夏の暑さ(観測史上最高気温)を耐え、台風の直撃をしのいだひとめぼれの姿です。圃場(田んぼ)の中に、ミステリーサイクル出現かと見えましたが、アイガモのいたずら・・・らしい。 | ||
上川内諏訪神社の宮司により神事が執り行われます。種類や数が決められている供物の数々。季節の野菜があがっているのが見えます。身支度のすんだ御刈女(おかりめ)さん達が圃場にあらわれると、あちこちからカメラのシャッター音が響きます。 | ||
宮司による圃場の清め。細かくした紙をまき祓いを行います。 |
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