川内グリーンツーリズム研究会・カエルの学校・農楽塾。福島県川内村の自然や農業を体験する農楽塾。伝統農法や自然農、里山の文化と自然を家族で楽しみませんか。UIターンや田舎暮らしのご相談にも応じます。
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種籾の温熱消毒
一般的な稲の栽培では薬品による種籾の消毒を行います。アイガモ農法・有機栽培では、無農薬で消毒するために温熱処理が行われています。昨年までは、川内村で稲の有機栽培に取り組む農家は、大熊町まで行って消毒をしていたそうです。有機栽培に取り組む農家が増え、消毒の器械も増えたことから、今年は川内村で消毒作業が行われました。 装置の使用説明にあるように、乾燥した種籾を使います。水分のある種籾を使用すると、温度管理が徹底されません。発芽率が落ちてしまいます。これから消毒する種籾は「12.1%」に乾燥させてあります。
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一番左:種籾の温湯殺菌に使用する水槽、400リットル(ドラム缶2本分)の水が入ります。4kgずつ4つの袋を同時に殺菌。1回16kgの米を消毒します。準備として、あらかじめ水温を規定の温度にあげておかなくてはなりませんが、1度上げるのに1時間かかりますから、消毒前の準備にも時間がかかります。1袋で1反分の苗になります。 |
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60度で10分間浸します。10分経過したら、ただちに温水から上げて、冷たい水で冷やします。水の中を人の手でゆっくりと丁寧にゆさぶってさまします。 |
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次々と種籾を温湯消毒します。消毒が済んだ種籾は、播種まで10日〜15日川の水につけて冷やします。6度〜8度の川の水にひたし、積算温度の管理をきちんと行わないと、芽が出たり出なかったりと発芽が不安定になるそうです。 「山からの生水につけるのがいい。川内なら生水があるからいいが、浜通りで栽培する農家は濾過して塩素を取り除いた水や井戸水を使っている。塩素が入った水につけたら絶対にダメだ」と、美誉さん。 「これぐらい、これぐらいで(適当に)やる人もいるが、有機栽培には厳しい検査があり、取り消しになる農家もある。栽培する土壌は、どこからの土か、3年に1度、培土の検査もある。それこそ、交通事故で道路から自動車が落ちて、田んぼがガソリンやオイルで汚染されれば、その田んぼは有機栽培としてはダメになってしまう。水害で冠水した田んぼも、一年間ダメになる。厳しいもんだ。」有機無農薬栽培の認定を受け、栽培を続けるには、徹底した管理が行われています。 |
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